長年たくさんの猫と暮らしてきました。
思えばかなり適当なつきあい方だったかもしれませんが、それでも猫たちは私たちを信頼してくれていたと思っています。
今は老夫婦と老猫えんちゃんの、静かな暮らし。
老夫婦の年齢的にも、えんちゃんが最後の飼い猫になるだろうと感じていました。
そんな何気ない暮らし、いつもと同じ日々を過ごしていましたが、
えんちゃんの元気が無くなってきました。
「あれ?」
よく見ると食べ物が上手く飲み込めていません。
「もしかしたら、歯が悪いのでは?」
人嫌いのえんちゃんは、来客があると押入れに隠れてしまう子。
健康診断やワクチンはストレスを考えて受けてきませんでした。
先住猫たちが歯の病気で苦しんだ経験から歯磨きを試みましたがうまくいかず、デンタルケアフードでしのいでいました。
それでも予防は難しかったですね。
翌日、えんちゃんを思い切って獣医さんに連れて行きました。
診断は奥歯の歯石とぐらついた歯が一本。
小さい頃に無理にでも歯磨きの習慣を付けておけば良かったと。
13歳を超えた猫にはリスクがあると知りつつも
病気がなければリスクは低いとの説明。
血液検査の結果で判断することになりましたが、
結果は腎機能の数値が高く、慢性腎臓病と分かりました。
どうすべきか?
老夫婦の結論はすぐに出ました。
「このままでは体力がもたない。治療をしよう。」
先生と相談し、入院で様子を見ながらの抜歯をすることに。
人嫌いをそのままにしてきて高齢になってからの入院。
えんちゃんにとってストレスが一気に来てしまいます。
そのストレスが心配でたまりませんでした。
えんちゃんの首にほほを寄せて、おまじないをしました。
「大丈夫。大丈夫。これからもずっとみんなで楽しく過ごしますからね」と
祖母がよく言っていた“言霊”。
「良い言葉を話しなさい。言葉は神様だから。」
その言葉を思い出しながら、えんちゃんにそっと語りかけました。
入院の日、ドキドキしながら動物病院に預けて来ました。
子供の頃のえんちゃん。かわいい仔には旅をさせて…本当にそうだったのかもしれません。
後悔あとに立たずです。
かわいそうだから箱に入れておきましょう。は、駄目でしたね。
暗い気持ちのおうち時間でしたが
今後の腎臓病治療に向けて、どうすべきか?
落ち込んでばかりはいられません。
これからのために計画をたてなければ。
猫の腎臓病は飼い主には悩ましい病気です。動物病院からの結果の数値に目を通して長い治療になる覚悟をしました。
キャリーバッグも今のではなくリュック式にすると良いかもしれません。
入院2日目、抜歯の日をを迎えました
朝から何も手につきません。
午後、先生から「無事に終わりました」と連絡をいただき、体から一気に力が抜けました。
「良かった」と
えんちゃん、元気になって戻ってきました。
えんちゃんは退院して家に着いたとたん
老夫婦の心配をよそに、押入れに直行でした。
老夫婦も嫌われましたかね。
でもきっと修行して強くなったでしょう。
これからも通院はつづきます。
いつかお散歩のように、気楽に動物病院へ行けるようになるといいなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。